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なるほど親学
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  ●平成17年12月29日(木) 10:55〜11:25放送
■出演者
司会:星恭博さん
アシスタント:山田麻琴さん
コメンテーター: 愛知教育大学助教授 久野弘幸さん
どまつり組織委員会 水野孝一さん

■ 内容
 今回のテーマは、「地域社会と子どもたち」。 子どもが巻き込まれる犯罪が多発する今、地域全体で子どもを見守り育てていくことが必要です。子どもたちを健やかに成長させるため、大人は何をしたらいいのでしょうか。

 昨年1月から9月までに全国の街頭で起きた「連れ去り行為」事件は、150件前年の同じ時期に比べると、およそ3割増えています。被害者のうち、最も多かったのは小学生です。
 名古屋市南区の菊住小学校では、1年前から登下校中の子どもたちを見守る活動を定期的に行っています。活動に参加しているのは、地元に住んでいる有志の人たち。学校に子どもが通っていない人も協力しています。 代表の近藤さんは、「子どもの連れ去り事件が多いけど、菊住は大丈夫? 何かできることはない?」という声から活動が始まったと言います。「子どもを地域全体の宝として見守ってもらっているのが親としてありがたい。」 そうです。

 こうした子どもを見守る活動について、愛知教育大学の久野弘幸さんにお伺いしました。「保護者だけでなく、学校に関心のある地域の人にサポートしてもらうことが大事。『こども110番の家』があっても、いざというとき子どもが駆け込めないようではダメなので、子どもが生活レベルで意識できるようにしておくことが必要。」と言われます。

 不審者や事件発生情報をメールで知らせる方法、防犯ブザーやGPS機能付きの携帯電話を子どもに持たせるという方法もありますが、どんなにハイテク機器を使ったとしても、100%危険を避けるのは不可能です。 残された手段は、地域の人の目を使って子どもが一人でいる時間をできるだけゼロにすること。
 しかし、内閣府の調査によると、「現在、地域活動に参加している」という人は、わずか10.1%。頭ではわかっていても、なかなか体が動かないということでしょうか。

 久野先生にお伺いしました。「最近は、近所でもお互いの顔を知らないというのが前提。『防犯』や『地域の環境を守る』など共通の目的をもった活動を通して関わりが生まれ、近所づきあいに発展するという順序があります。」 「地域の中に自分のお気に入りの場所を探したり、散歩に行く楽しみを見出したりすると、地域への愛着が深まるのではないでしょうか。」ということです。

 名古屋の夏の一大イベント「にっぽんど真ん中まつり」。今や、名古屋を代表する地域活動の一つです。このイベントの成功の秘密について、組織委員会の水野孝一さんにお伺いしました。 「どまつりは、『参加型』が最大の特徴。自分の言葉で自分の仲間に参加を呼びかける。そういう形のコミュニティがふくれあがってきている。」と言われます。

 地域活動で広がる顔見知りの輪について、取材してみました。名古屋市東区桜丘中学校区の有志で行われる餅つき大会。子ども会所有の杵や臼を使い、地元商店街が材料を持ち寄る。地域の方の協力体制もばっちりです。
 代表の加藤さんにお伺いしました。「子どもたちに昔からの伝統を伝えたかった。地域の人が知らないおじさん・おばさんではいけないと思う。」とのこと。参加者は、「全然知らない人とここで友だちになれていい。」 「ここで一度話すと、次に他で会ったときに話せるようになる。」とおっしゃいます。

 「地域の力」について、聞いてみました
● 水野さん:「既存のコミュニティーに頼るのではなく、顔が見えて安心できる新たなコミュニティーを自分たちの手でつくる前向きな取り組み。」
● 久野さん:「子どもを地域で育てるということは、地域に委ねることではない。地域に対する愛着を持つことは、その子が将来、どこに行っても自分が住む場所で人と関わりながら暮らすことにつながる。」

 今回の親学川柳は、
『こんにちは 声も成長 地域の子』
(名古屋市・牧まゆみさん)。「学校を卒業して疎遠になった子どもたちが、年に一度の運動会にやってきます。成長していく姿を見て、この川柳が浮かびました。」
 
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