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●平成16年12月12日(日) 6:30〜7:00放送
■出演者
司会:星恭博さん・藪下貴子さん
ゲスト:愛知県立大学文学部助教授・堀尾良弘さん
私流親学:自然観察指導員・篠田陽作さん
■ 内容
今回のテーマは、「インターネット」。携帯電話やインターネットは子どもたちの生活に確実に入り込んでいます。一方、子どもを巻き込んだインターネット犯罪も多発しています。様々な体験を通して、子どもが命の大切さや思いやりの心について学ぶうえでの家庭の役割について考えます。
日本のインターネット人口は、今や6,700万人、インターネットを利用する世帯の比率は78%に上ります。携帯電話やパソコンから簡単にアクセスできるインターネット。コミュニケーションの手段として、また、情報検索のツールとして役立つ一方で、子どもをトラブルや犯罪に巻き込む危険性も潜んでいます。
親は子どもが携帯電話を持つことについて、心配や不安を抱いています。子どもたちに携帯電話やパソコンの利用状況を尋ねてみると、携帯電話を友達との待合せや家族への連絡に使ったり、パソコンを調べものやチャットに使ったりしているようです。その中で、いやな思いをしたり、危険な目に合いそうになったりした子どももいました。
今回のゲストは、愛知県立大学文学部助教授の堀尾良弘先生。堀尾先生は臨床心理士で、犯罪心理学がご専門。少年鑑別所で非行少年の心理分析も経験されています。堀尾先生によると、大人が思うほどに、子どもは仮想世界と現実を混同していない。大切なのは、追い込まれる子どもの背景を見直すこと。コンピュータはあくまで道具で、使い方次第。フィルタリングを利用したり、ネチケットについて学ぶことが大事。親も子どもととも家庭の中でのルールを作ったり、話し合ったりしてほしい。パソコンを親子関係の道具にしてほしいとのことでした。
そこで、ある家庭におじゃまして、家族でパソコン利用のルールを作ってもらいました。子どもは「パソコンを1時間しかしない。変なページを開かない。」、親は「人の悪口等を書き込まない。困ったときは親に相談する。」というルールを作りました。お父さんは、「子どもたちには正しい利用法を覚えてほしい。」、お母さんは、「犯罪に巻き込まれないようにしてほしい。」と言ってみえました。
この様子を見て、情報化社会の中で親ができることについて、堀尾先生から、「子どもはインターネットの世界を知っている」ということを認識して、有害な情報に注意することです。そして、子どもと話し合ってルールを決めることが大事ですというアドバイスをいただきました。
私流親学は、自然観察指導員・篠田陽作さん。自然の中では自分の都合の悪いものは排除するという理論は成り立たない。共存共栄していかなければならない。自然体験の不足が命の軽視につながっていると思いますとのことでした。
親学川柳は、「パソコンが 父娘の距離を 近くする」(東区・水野育子さん)。距離を置いていた娘がパソコンでわからない事を聞くことで、良い関係になったように思います。 |
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